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1970年代の地平。

2018.02.03.Sat.00:00
少し前になってしまうけれど、京都のレコード屋さんの新年会にどさくさに紛れて参加してまいりました。
おっさん達の中に(一応)紅一点という状況でしたが、自分もおっさん化がすすんでいるようですごく馴染めていたように思います。お隣に座ったラマラボさんに「あんた一番食うてるで」と言われつつ、皆様からためになる話まで聞けて、いつも気が引けてレコイベントに関わったあとにお誘いいただいていたのを全部スルーしていたけれど行ってよかった、でした。
一緒に帰ってきたトラドラさんとパライソさんに改札出て手を振って別れるまで、隙なく楽しかった。
今年もレコード祭り(7月下旬開催予定)頑張ります!


…という流れでそのあたりに入った音楽本のご紹介をする心づもりでいましたが、すっかり2月…。

音楽評論家・北中正和の3冊です。

北中正和本
『アローン・トゥゲザー』(1976) 『サッド・カフェでコーヒーを』(1980) 『風都市伝説』(2004※責任編集)
左の2冊は、発行年までの10年ほどの主にロック音楽界についてのエッセイ/時評です。
取扱うのはビートルズからT.Rex、クラフトワークにパンク音楽、細野晴臣周辺にユーミンと幅広く、ペダンティックではなく私情に溺れることなく、抑制のきいたクセの少ないしかしそれゆえに音楽への確かな愛情が感じられる文章のように思います。
風都市~の方は、1970年代に存在した音楽企画プロダクションの歴史を、関係者の証言をメインに追ったもの。パラパラ流していたら、大貫妙子の山下達郎とのエピソードが面白くてちょっと笑ってしまいました。
 


新入加。

2018.02.22.Thu.00:00

販売済みのものと写し忘れているものがあるけれど、まあいいか…。
建築系と美術中心系のそれぞれ入荷です。

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GAは通常号ではなく、1970~80年代初めにかけて刊行されていた、ある建築家のひとつの作品のみを一冊にとりあげた臨時増刊のシリーズです。構成が作品の概要と海外の評論家による小エッセイと簡単な図面掲載で少し実務向きの内容ではないですが、写真がすごく良いです。
ちなみに個人的に建築雑誌は「a+u(エーアンドユー)」の1998年頃まで派です。

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『Aldo van Eyck:Humanist Rebel』(最初の2~3頁書込消痕あり)
オランダの建築家アルド・ファン・アイク論。この人は建築家というよりは、都市計画の趣の方が強いかな。開発、というよりは整備。その先に建造物がある、というイメージです。



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様々な写真家が撮り下ろしたケイト・モスを集めた一冊『kate』再入荷。そのお隣のシャーロット・ランプリングの 『Charlotte Rampling With Compliments』も似たようなコンセプトの写真集です。ヘルムート・ニュートンによるシャーロットが、「女優の写真」という意味では一番はまっているように思います。

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『ピカビア展 図録』
フランシス・ピカビア展の図録。器用だったというのか流行りにのりやすかったというのかわかりませんが、その変化に富んでいる作風を一望できる図録と、彼がダダイストであった時代の1917~1924年にスペインで発行していた雑誌『391』の復刻版の2冊組です。(『391』のタイトルは、ジョージア・オキーフの夫でアメリカの写真家であるアルフレッド・スティーグリッツの『291ギャラリー』とスティーグリッツが間接的に携わっていたとされるニューヨーク・ダダイストによる雑誌『291』への敬意からつけたものとされている)
90年代末開催の展覧会図録としてはかなり凝っているなあ、自分が欲しいなあと感心していたら、監修をされているのが学生時代にお世話になった先生でした…。あの方ならこの造りさもありなん、なお仕事ぶり。



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やる気があるうちに最近の入荷分を…

懐かし少女漫画
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水野英子、萩尾望都、内田善美、萩尾望都、大島弓子、萩尾望都、萩尾望都、、、と萩尾作品率高めです

文学系とボブとCD
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堀辰雄全集
『堀辰雄全集全6巻揃』(新潮社)
堀辰雄の全集は、新潮社(全7巻S29~S32)・角川書店(全10巻S38~S41)・筑摩書房(全11巻S52~S55)と出ているようですが、こちらは全7巻刊行後の翌年、昭和33年(1958年)に同じ新潮社より出されたもの。元版と比べていないので、刊行のいきさつや巻数が減ってしまっている理由等詳細はわかりませんが(月報の中に「内容見本と異なってしまったことお詫び云々」とあったので最初の全7巻の増刷的な意味合いは少ないのかしら…)、これはこれでよくて、函と本体背のフォントやそのサイズと配置などは、この作家の端正なイメージを喚起させるにおあつらえのものとなっているように思います。書籍自体の幅高奥行のバランスも絶妙です。函はかなりの経年感がありますが、本体は比較的良好です。全て月報付。

世界をまわろう
『世界をまわろう ヒルヤー 訳/光吉夏弥』(岩波書店)
今なら、「本作品には今日の観点からみると差別的表現ととられかねない箇所が散見しますが、作者にはその意図はなく…」というような一文を巻末にいれなければならないような箇所もありつつですが、様々な国の興味をかきたてるようなエピソードを、(これは私が捻くれているのかもしれないですが)やや皮肉めいた調子で紹介するという内容です。しかし装丁も挿絵も印刷も本当に可愛い一冊ですよ。


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